2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

コンサート情報

  • サキソフォックス
    詳しくはhttp://www.superkids.co.jp/ehon/index.htmlにアクセス!
  • Quatuor B
    ◆2017年 12/1登米市 12/9和気町 12/19上田市武石公民館 12/25東京文化会館 1/13上富田 1/20上田市サントミューゼ  詳細は記事にて随時お知らせ予定です。 ※随時更新いたします。

CDのご紹介

  • サキソフォックスのおまちかね
    これまでに参加したCDです。アマゾン等でも購入できます。よろしくお願いいたします。

レッスン、公演等、お問い合わせ

  • レッスンのお申し込み,演奏依頼等のご相談は以下のアドレスにお問い合わせ下さい。 gentarokoyama.80.saxo@gmail.com レッスンの場合は以下の項目を添えてお申し込み下さい。 ・お名前: ・ご住所: ・電話: ・携帯電話: ・メールアドレス: ・所属(学生なら学校名、学年をお書きください): ・経験年数:

« シルクホームページ | トップページ | オケ本番 »

2007年1月24日 (水)

父の死

本当に信じられない事が起こった。

父が死んだ。

亡くなる前日まで僕は小諸にいたので、元気な父を見て何の気にもとめなかった。

くも膜下出血。

1月17日、朝目覚めて姉から電話があり、「お父さんが倒れた」と知らされた。耳を疑い動揺した。悪い夢を見ているようだった。すぐに家を出て実家に向かった。

新宿に着いて再び姉に電話した。

「お父さん亡くなっちゃった」

・・・

時間が止まったように呆然としてしまった。

意味がわからない。昨日までピンピンしていた父が死ぬなんてありえない。ありえない。

そこから小諸に着くまで何が起こったのかわからない位、時間が過ぎていった。家に近づくにつれて「帰りたくない」と思う自分がいた。これが本当だったら納得いかない。

でも本当だった。父は静かに寝ていた。いつもうるさいいびきをしていたのに静か過ぎた。全く信じられない。頬を叩き「おい!」と声をかけるが虚しい。

父は自由人だった。

最後まで自由気まま過ぎる。急過ぎだろ。

このブログを毎日チェックしていた父の為にもこの事を書かなくてはと思い、悲しいけれど書く事にしました。きっと天国でチェックしている事を信じて。

父はクラシックギタリストでした。演奏活動からは身を引いた人だったけど、ギター界の巨匠、セゴビアを尊敬し、本物を追及し、ギターそして音楽を愛していました。

若い頃はコンクールで賞を取ったり、リサイタルやったりと演奏活動もしていたみたいだけど僕はその頃の父を知らない。何年か前に昔の父の演奏の録音を見つけ聴いたら何気に感動した。その音楽に「心」を感じたのを今でも覚えている。温かいのです。

それ以来うっとおしかった父を少し尊敬するようになった。

演奏家の人生を捨て、家族をとった父は音楽の厳しさをかなり知っていたのだろう。僕が音楽の道を志そうとした時、父は理由を言わず本気で反対した。僕は土下座して、「一生食いっぱくれでも良いから音楽やりたい!」と泣いて頼み込んだ。

今考えれば、ただ単に音楽の世界は厳しいという事だけではなく、その位音楽を大事にして深く演奏していく気がなきゃ音楽なんてやるなと言うことだったのかもしれない。

大学に入ってからはコンサートがある度足を運んでくれた。

大学2年時に、あるオーディションを受ける時初めて「頑張れ!」と電話で言ってくれたのを覚えている。嬉しかった。でも「頑張れ」というセリフはそれが最初で最後だった。

その後はノナカ・サクソフォンコンクールに入賞した時、「たいしたもんだ!」と言ってくれたが、認められた気はしなかった。

父は僕の演奏を聴く度、何らかの意見を残していった。

「音が汚い、下品だ」などという感じで。

本当に悔しかったし、イラついたが図星だったし、例の昔の父の演奏を聞いていたから文句は言えなかった。

亡くなる3日前、テノール歌手の秋川雅史さんの記事が朝日新聞に載っていたのを、「これ見ろ!」と言われ読んでみると、秋川さんも親に音楽の道は厳しいから反対し続けられていて、CDデビューをしてからもしばらく歌い方について「こうした方が良い」など言われたようですが、最近突然言われなくなり、全て誉めるようになったらしいのです。今では11団体のコーラス指導をしているという秋川さんのお父さん。「息子が活躍していると思って、その姿に挑発されて負けじと張り合っているのでしょうね。」と秋川さん。

読み終わると、父は「これだよなー!」と笑いながらウイスキーを片手に自分の部屋に行った。

僕はそれを読んだその時は、「なんだ??」と思いましたが、亡くなった父の顔を見た瞬間それをふと思い出して、その記事を読み返した。

もしかして父の中で僕を認めてたのか??それは謎のままだ。

父が亡くなる2日前、僕が持ってきたカザルスのCDを父は聴いていた。

「これは素晴らしい。涙が出る。」

そう言っていたのが印象的だった。「じゃあ、これあげるよ」と、そのCDをプレゼントしたばかりであった。嬉しそうにウイスキー片手に自分の部屋に行きそのCDを聴いていた。

告別式の時に流したのはそのCDの最後の曲、「鳥の歌」。セゴビアの録音にしようと思ったが、なぜかこれを僕が選んだ。あまりにも悲しすぎるこの曲で我慢していた涙が溢れた。祭壇になぜ父の写真があるのかまだわからなかった。

今だ受け入れる事の出来ない事実で、夢なら覚めてほしい。

父の戒名の中に偶然にも「弦」という字が入っていた。

そして父が死んだ日は僕の27歳の誕生日だった。

きっとこれは何か父からのメッセージではないかと思う。僕はこれからも沢山音楽をして、父に「涙が出る」と言ってもらえるように音楽を追求していきたいと思いました。

今僕が音楽をしているのは特別な事ではなく、小さい頃から身近なものだったから自然な事なのですが、これは父が残してくれた唯一の財産なのだと思います。

これからも音楽を大切にして行きたいと思います。

でもまだ悪い夢を見ている気持ちだ。

|

« シルクホームページ | トップページ | オケ本番 »

コメント

こんなにも素敵なお父様だったんですね。きっと小山さんには、お父様の意志が受け継がれているのだと思いますよ!

身内が亡くなるというのは辛いですね。家族なら尚更!
数年前、相次いで他界した実家の近所に住んでいた祖父母の時でさえ辛かったです。

これからも応援しますから、頑張ってくださいね☆

投稿: 京青 | 2007年1月28日 (日) 11時23分

小山氏。
小山氏は絶対やれる!
父のことはずっと心の中に留めてこれからも生きていけばいいと思う。今まで同様に一日一日を大切にして。

投稿: K | 2007年1月25日 (木) 15時27分

何て声をかけたらいいのかわからないけど、私でよければいつでも話をききますよ!!
私も自分のお父さんが・・・って考えたら、どうしようもないくらい落ち込むだろうし、立ち直るのに時間がかかるだろうけど、やっぱり生きていかなきゃならないから、弦ちゃんも元気を出して、笑顔で頑張ろうね!!!

投稿: とも  | 2007年1月25日 (木) 02時41分

本当に突然のことで、小山さんやご家族の心情を思うと、なんと言っていいのか、言葉が見つかりません(@_@;)。目の前に突き付けられた現実を絶対に信じられないし、信じたくないですよね!!
生あるものは、必ずいつかは死ぬものだと頭では分かっているけど、正直なところ、考えたくないですね~(>_<)。
自分の身に置き替えてみても、目の前が真っ暗になりますよ(T_T)。
でも、お父様は、小山さんのことをずっと見守っていますよ(^O^)。
ご冥福をお祈り致しますm(_ _)m。

投稿: はっちゃん | 2007年1月25日 (木) 01時32分

なんとコメントのしようもないのだけれど。

弦ちゃんの真摯な態度はお父さんゆずりなんだね。

たくさんの財産もらったね。

おとうさん、いつでもみてるはずだからこれからも頑張んなきゃだよね。

うまく言葉にできませんが、お父様が安心できるようなえんそうができるといいね。

投稿: 愛恵 | 2007年1月24日 (水) 23時03分

ご冥福をお祈りいたします。
実は従姉弟の父も先日他界して、今日お葬式に行ってきました。
身近な人。それが家族であることの悲しみはとても辛いことだと本当に感じました。
これからも音楽を通してお父様とのつながりを大切にしていってください。

投稿: ゆう | 2007年1月24日 (水) 22時00分

小山さん。

お父様のご冥福を心よりお祈り申上げます。

この記事をみて驚いてます。自分も小山さんと同年なので自分の父親が亡くなるというのは考えたことがないし、夢にも思わないです。そのことを考えると小山さんの心痛は計り知れないと思います。

戒名に「弦」の文字が入っていたこと、亡くなられた日が小山さんの誕生日であったこと、それも小山さんの言うようにきっと意味があるのだと思います。どんな出来事も意味があって、そのことはきっと偶然ではないと思います。

これからもずっとお父さんは小山さんの音楽を聞いてくれているはずだと思います。

投稿: 恒太朗 | 2007年1月24日 (水) 18時15分

げんちゃん・・・

ご冥福をお祈り致します。

全然次元は違うけれども、
一昨日うちのペットが死んでしまって。
昨日お葬式して焼いてお骨拾いしてんけども、
15年ずっと一緒にいたから、しかも自分でお骨全部拾ったから
ほんとに苦しい。
これが自分の親であったり子供であったら・・・
って話をしてた矢先に読んだので、
もう何て声をかけたらいいかわからないです。
絶対縁があるので、必ずまた身近な人となって生まれ変わって
きてくれるって事を信じてます。

投稿: Noriko | 2007年1月24日 (水) 11時54分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/87162/5051587

この記事へのトラックバック一覧です: 父の死:

« シルクホームページ | トップページ | オケ本番 »